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独立までは“間借り”スタイルで。「チシタ食堂」やってます!

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-こちらのお店の間借り営業は終了しております-

近頃、飲食店でじわじわと増えつつあるのが「間借りスタイル」。もともと夜だけ営業しているレストランやバーを昼間の時間だけ借りて営業するスタイルのことですが、これって、間貸ししたいオーナーと店舗を間借りしたい人、双方にとって有益な運営方法なんですよね。 займ без отказа на карту мгновенно круглосуточно без проверок и звонков срочно

まず第一に、間借りしたい人にとっては、まとまった開店資金が不要な点。そして、これから独立したいけれど、まずはお試しでお店を始めたいという人にも有効です。店舗のオーナー側にとっても、空き時間に賃貸収入があるというのはありがたいことです。

先日、ACT LOCALLYで取材させていただいた「ハルダモンカレー」もそんな間借りスタイルを採用していましたが、その数件隣にも間借りスタイルの飲食店を発見しました。間貸ししているオーナーは黄色い外観が目印の代々木上原の名店、そう!我らが「36.5℃ kitchen(サンジュウロクドゴブキッチン)」の宮本岳さんです。

この黄色い外観は言わずと知れた名店「36.5℃ Kitchen」ですね。

そして、間借りしているのは「チシタ食堂」のオーナーシェフ・石川遥さんです。オープンは昨年8月。「毎日食べたくなる家庭料理」をコンセプトに、主菜以外にも栄養たっぷりのおいしい惣菜がセットになったランチ定食を提供されています。

平日のランチは「チシタ食堂」が間借り営業しています。

地下=チシタ!なんですね!なるほど〜

石川さんに、間借りスタイルでお店を始めたきっかけや経緯を伺ってみました!


ー「36.5℃ Kitchen」さんを間借りするきっかけは?

これはとってもラッキーなタイミングだったとしか言えないのですが、そもそも私は10年ほど料理人として生きてきて、少しゆっくりしようかなと会社を辞めたんです。次に何をするかも決めずに辞めたのですが、仕事をしていないとなんだか落ち着かなくって(笑)。ちょうど、もともと知り合いだった「36.5℃ Kitchen」の岳さん(宮本)がアルバイトを探していて、働かせてもらうことになっていたのですが、そんな矢先にコロナが流行し始めてしまったんです。飲食店も休業を余儀なくされた時期だったので、バイトの話もちょっと保留になって。最初の緊急事態宣言中、私も思うところがあって、どこかに勤めるというよりは、自分のお店をやってみたいなって気になっていたんです。周りにそのことを話すと「間借りスタイル」から始めてみたら?とアドバイスをもらって、場所を探し始めました。でもなかなかピントくる場所がなくて、岳さんに話したら「ウチ使ったら?」と言ってくださったんです。

オーナーシェフの石川遥さん。29歳という若さながら、すでに料理人歴10年のベテラン!

ー独立するための準備期間としての「間借りスタイル」だったのですね!

そうなんです。ずっとフリーランスでやっていこうとは思わないですし、まとまった資金を貯めながら、大好きな料理を続けられるスタイル、さらには、「36.5℃ Kitchen」という、立地もお店の規模感も、オープンキッチンも、わたしにとってはベストな場所を貸していただけることになって、本当にラッキーでしたし、岳さんには感謝しかないです。

ー間借り物件はどのような条件で探していたのですか?

私は参宮橋に住んでいるんですけど、一番は家からの距離ですね。その次に一人でも回せる店の規模、街やお客さんの雰囲気ですね。三軒茶屋や豪徳寺なんかも探したのですが、結果的に代々木上原という素晴らしい街でスタートすることができました。代々木上原って、優しい人が多いじゃないですか。暖かく見守ってくださるというか、素敵な方ばかりなんです。

主菜は毎日日替わりで2種類から選べる。キーマカレーも大人気!

ーじゃあ開店もスムーズでしたか?

そうですね。調理器具は「36.5℃ Kitchen」さんのものを共有させていただいていますし、お肉など重量のある食材はまとめて一緒に発注させていただいています。お皿は自分で用意したものですが、棚に置かせていただいているので、毎日持ち帰る必要がなくて助かっています。初期費用が抑えられた、というか、ほとんどかかっていないですね。いきなり自分の店を持ってしまうと後に引けないですからね。大変だったことといえば、ずっと料理人だけをやっていたので、ホールスタッフ的な業務との両立が最初は難しかったです。お水もセルフスタイルだったのですが、最近はようやく慣れてきて自分で出せる余裕が出てきました(笑)。

お盆の上に可愛い小鉢が手際よく次々と並べられます。おいしそ〜!


ー家庭料理がコンセプトとのことですが、毎日日替わりの主菜と野菜たっぷりの身体に優しい小鉢たちがとってもおいしいです!昔から料理が好きだったのですか?

ありがとうございます。料理は高校を卒業して調理師の専門学校で学んだのですが、実は特に料理人として生きていく!とか、料理が好きでたまらない!みたいな感じではなかったんです。社会人になって飲食店で料理人として働くうちに自然とのめり込んでいました。今では料理は息を吸って吐くような、当たり前のことになっていますね。家庭料理はずっと好きで、いわゆる「おかんの味」をずっと追求してきました。キーマカレーを出しているのですが、実は醤油で味付をしていて、全体的に和風にこだわっています。

取材日の本日の定食の主菜は「豚バラとキャベツの甜麺醤炒め」と「イナダのたたき ナンプラーダレ」の2種。編集部はイナダをセレクトしました。定食は1200円。


ー今日の赤味噌のお味噌汁も新鮮ですし、ご飯も少し固めの食感で好みです!玄米ではないんですよね?

赤味噌、美味しいですよね!この間愛知県に遊びにいった時に手に入れたものです。地方に行っておいしいものを買ってきてメニューに取り入れるのが楽しいんです。お米は五分づきのあきたこまちを使っています。玄米は好きなんですけど、苦手な人もいますし、子供が食べると消化に悪いですしね。西原の柴田米店さんにお願いしているのですが、配達してもらえるのは本当にありがたい。野菜は近所の八百屋さんで毎朝仕入れています。

ー下北沢でのポップアップや「澁谷飯店×チシタ食堂=澁谷食堂」など、楽しそうなイベントを開催されていますよね!

下北沢のポップアップは知人にお声がけいただいたのですが、澁谷飯店は友人夫妻がやっていて、何か面白いことができたらいいねと、「チシタ食堂」の定食が中華料理になるイベントを2回開催しました。主菜を彼らに作ってもらい、私はご飯、味噌汁、小鉢を作ります。とっても好評なので、「36.5℃ Kitchen」さんがお休みの日曜の夜を借りてまたやりたいねと話しています。「好きに使ってくれていいよ」と岳さんも仰ってくださっているので。

友人夫妻が営む「澁谷飯店」とのコラボイベントでは中華料理が主菜に登場!

ー最後に、独立したらどんなお店にしたいですか?

独立したら、おいしいお酒と和風料理を出す、昔ながらの小料理屋のようなお店がやりたいです。お酒が大好きなので、日本酒もワインも、ウーロンハイも瓶ビールも、なんでもあり。サザエさんのお家みたいな昔ながらの木造一軒家が見つかったら最高ですね。そんな物件が代々木上原で見つかれば開業したいと思っているので、よろしくお願いします!

バナナのベイクドチーズケーキ(300円)しっとり濃厚なスイーツを食後の〆に。

チシタ食堂
【住所】東京都渋谷区上原1-32-18 (代々木上原の酒場 でばやしでの間借り営業は終了)
【住所】東京都渋谷区上原1-32-18 サリタスビル B1F (取材時)
【電話】なし
【営業時間】火〜土の11:00〜15:00(Lo.14:15)
【定休日】月・日
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