音楽と料理。それぞれのプロが奏でる、お店と街の明るい未来
連載企画「上原人物名鑑」の第二回目でご紹介した、上原で6つの飲食店を手がける料理人の丸山智博さん。その丸山さんが手がける“器のギャラリーとレストランの複合ショップ”「AELU」で、音楽と料理のコラボレーションイベント『環ROY SPECIAL BAND SET DINNER LIVE』が開催されました。
イベントの開催を知った我々Act Locally編集部は、これは間違いなく最高の夜になる、、、と大興奮。この素晴らしき夜を後世に語り継ぐべく、当日のレポートと主催者へのインタビューを敢行いたしました。
『環ROY SPECIAL BAND SET DINNER LIVE』とは
常にクリエイティブな活動を続ける音楽家/ラッパーの環ROYさん、キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサーとして多方面で活躍し様々なアーティストとの共演も果たすKan Sanoさん、若くして各方面から絶大な支持を受ける注目のジャズドラマー石若駿さんの3人によるスペシャルライブと、メゾンサンカントサンクの美味しいディナーを楽しめるのが『環ROY SPECIAL BAND SET DINNER LIVE』。イベントの主催者である、MAISON CINQUANTECINQシェフの八巻淳司さん(兄)、MAISON CINQUANTECINQマネージャーの八巻隆司さん(弟)のご兄弟にお話を伺いました。
いまこの場所にいるきっかけは、1軒のレコードショップ
—このイベントの告知をInstagramで見つけて「やばい!絶対見たい!」と興奮しまして、それならもう取材しちゃおうという勢いのままにお邪魔させていただきました。改めて、とっても素敵なイベントでした。そもそもMAISON CINQUANTECINQが兄弟でやられていることにもグッときております。
八巻淳司さん(以下、淳司):ありがとうございます。そうですね、僕が兄なのですが、シェフとして料理を担当しています。
八巻隆司さん(以下、隆司):僕が弟で、マネージャーをやっています。よろしくお願いします。
—もともとお二人共音楽がお好きなんですか?
淳司:はい、昔から音楽好きで、そもそもこのサンカントサンクに入ったのも音楽がきっかけのひとつなんです。
—おお。それはどういうことでしょう?
淳司:オーナーの丸山は、サンカントサンクを始める前は原宿でレコードショップが併設されているカフェでシェフをやってたんです。僕はそこでお客として丸山と出会いました。その頃は銀座のイタリアンで3年くらい働いていたのですが、丸山から「自分でお店を出すから」と声をかけてもらったんです。
隆司:僕も兄と一緒に行っていたわけではないのですが、原宿の同じレコードショップに通っていて、丸山に出会ってるんです。このお店に誘ってもらった時も音楽関係の方も集まってくるようなお店だったので、他のレストランで働くよりは圧倒的に面白そうだなと思って入社した経緯があります。
—では今回のイベントを企画したのも、音楽が好きだからというのがきっかけですか?
淳司:根っこの動機はそうです。料理と音楽のイベントって結構昔からあるんですけど、お客として遊びに行っているうちに、「俺だったらこうやる」とか「こうやったらもっと楽しんでもらえるんじゃないか」という想いも湧いてきて。それで自分たちで開催することにしたんです。
環ROY自身の発案で実現した、夢のトリオ編成
—第一弾のゲストは環ROYさんというのは最初から決めていたんですか?
淳司:そうですね。僕がもともと環ROYさんの大ファンだったので。ライブとかにはしょっちゅう伺いつつも、特に交流があったわけでもなかったんですが、今回のイベントでぜひ環ROYさんに! とお願いしたら快諾してくださったんです。
—さらにKan Sanoさんと石若さんとのトリオ編成って豪華ですよね!
淳司:実はこのトリオ編成のアイディアは環ROYさんから発案いただいたんです。
—え!そうだったんですか!
淳司:最初はソロでお願いしようと思ってたんですが、環ROYさんに今回の会場になるAELUをぐるりと見ていただいたら、あえてソロで演らない方がよくなりそう、と思われたみたいで。でもKAKATO(鎮座DOPENESSとのユニット)でやるには雰囲気がちょっと違うかも、ということで今回のトリオ編成に固まった感じです。
—このお三方をよくぞお集めなすって…と思っていたのですが、環ROYさんと一緒に作り上げていったのですね。
淳司:そうなんですよ。もう決まってから当日までどうなるのか想像出来ないので、主催者側もワクワク感がすごかったですよ(笑)。
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