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OPRCTで開催!SWEET SOUL RECORDSのポップアップパーティーに潜入!

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代々木上原OPRCTのポップアップパーティ!

4月13日、OPRCTで予定されていたstarRoとIman Europeによる共演が、やむを得ない事情により中止となってしまいました。けれども、同日開催予定であった「SWEET SOUL RECORDS」のポップアップパーティーは決行。SWEET SOUL RECORDSはその名が示す通り、ソウルミュージックをメインに扱う日本のインディーレーベルなのですが、審美眼と先見性においては国内随一と言って良いと思います。ガブリエル・ガルソン・モンターノをStones Throwが発見する前に見出し、目下大注目のサウス・ロンドンのシンガー、ジャズ・カリスともサインしています。国内どころか、海外を見渡しても同レーベルほど情熱とバイタリティに溢れたところはないかもしれません。

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そんなレーベルのポップアップパーティーですから、OPRCTの2階にあるコミュニティスペースには、生粋のミュージックラバーが集まりました。Iman Europeと、一時帰国していたNao Yoshiokaのミニライブも執り行われ、気が付けば破格の内容のイベントに。

OPRCT, 代々木上原, sweetsoulrecords,Nao Yoshioka

15時~21時という長丁場でありながら、ほとんどお客さんの足が途絶えることはありませんでした。フードコーディネーターの福原渉さんが料理を担当することもあり、ホスピタリティも万全。チキンカレーが美味過ぎておかわりしました。音楽と食。好きな物が一緒の人たちとならば無限に話ができると思いますね。最高の空間でした。

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Iman Europeのミニライブが始まったのは17時半ごろ。披露されたのは数曲でしたが、そのセンスと迫力は十二分に伝わったのではないかと思います。その体躯から繰り出される圧倒的フィジカル感。繊細なヴォーカルでも身体性を伴っているので、めちゃくちゃ届くんですね。ミニライブとあってバンドはおらず、インストのトラックをかけながら歌唱するパフォーマンスだったのですが、引き込まれました。本チャンのライブが中止になってしまったのは残念ですが、またいつか必ずOPRCTの地下(ライブスペース)で観たいですね。

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Iman Europe

この後、SWEET SOUL RECORDSの看板アーティストNao Yoshiokaのミニライブが続くわけですけれども、40分ほど間が空きます。その間、我々はポップアップされているCDやらレコードやらを物色。10年に渡ってSWEET SOUL RECORDSがリリースした作品たちがズラッと並ぶ様は壮観でした。個人的な感覚としては、レコード屋に行くことは水族館や動物園で遊ぶようなものなので、この様子を眺めているだけでも大変満足なのです。カクレクマノミを愛でる気持ちで、Rachel Foxxの『The Trilogy』のジャケットを見ておりました。余談ですが、この時点で2枚買っております。

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そしてNao Yoshiokaの登場。クラウドファンディングサイト「Makuake」で目下グラミー賞受賞に向けたプロジェクトを実施中ですが、その佇まいはもうライジングスターのそれ。今の拠点はアメリカですけれども、かの地で着実にアーティストとしての胆力を積み上げているように感じました。新曲も披露されたのですが、確実にグラミーを射程圏内に捉えてますね(本当に)。「I Love When」のときに感じた大器の予感が、ここへ来て現実になった印象。今の彼女のモードとしては、アリシア・キーズあたりがやっていることに近いと思います。クラウドファンディングも成功しますように。

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この日の最後のプログラムとして、代々木上原のレコードブティック「Adult Oriented Records」の弓削匠さんと、SWEET SOUL RECORDSの山内直己さんによるトークセッションがありました。テーマは「令和時代の上原系音楽レーベルオーナー対談」。とりあえず“令和”と言いたかったフシはありますが、その内容は実に興味深く、終始参考になるお話でした。特に“音楽業界以外の視点を持ってシーンに攻め入る”という点。お二人とも、元々は音楽の畑には居なかった方々なのですね。弓削さんは<YUGE>のデザイナーですし、山内さんはSWEET SOULを始める前はIT系の会社に勤めていたそうです。音楽業界は実は保守的な部分もあるので、ドラスティックに何かを変えようと思ったら、視点を変える必要がある。それをそれぞれの形で実践した結果、今に至るわけですね。音楽は本来、ハードルが低くて誰でも入手可能なもの。個人的にも、今よりさらにシーンがオープンマインドになれれば、もっと音楽は楽しくなると思っております。

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この日のOPRCTの空間を見ていると、なおさらそう感じました。美味しいカレーを食べながら、お互いに自分の好きな音楽を熱弁し合うという。ハイネケンもガブガブ呑めるってもんです。

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結局、筆者はCDを4買いました。以下、戦利品です。

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後日、ライターが撮影。L→R Killiam Shakespeare 『A Town Called Elsewhere』、Tristan 『Live In Concert』、Rachel Foxx 『The Trilogy』、Wayne Snow 『Freedom TV』

左から、最高、最高、超最高、神。いずれも本当に素晴らしい作品なのですが、Spotifyで確認すると総再生数1万以下だったりするんです。これは悲劇としか言いようがないのですが、彼ら彼女らを見つけるSWEET SOUL RECORDSのリサーチ力は特筆すべきでしょう。「良いものを広めないのは罪である」というレーベルのモットー通り、その信念は貫かれています。上の4枚、ガチで当たりしかなかったので、ぜひお試しください。

時間にも及ぶポップアップパーティー。まぁまぁ散財しましたが、大変良いお金の使い方が出来たと自負しているので、多幸感を持って行き倒れることができそうです。


■ SWEET SOUL RECORDS MEETUP Vol.1
2019.04.13 (Sat.)
@代々木上原 OPRCT
SWEET SOUL RECORDS:
sweetsoulrecords.com

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