2022年3月19日(土)、ACT LOCALLY主催のイベント「代々木上原デパートメント」が1日限定で開催されました。
会場となったのは、クリエイターズスタジオ「OPRCT」。屋上庭園も備えるこのビルを1棟使い、代々木上原のローカルなショップによる体験型ワークショップや、各出展者が持ち寄った個性たっぷりな商品の展示・販売が行われました。
当日は多くの来場者が顔をのぞかせ、思い思いの気になるアイテムをチェック。春が訪れるタイミングということもあってか、皆楽しげにイベントを満喫している様子でした。
まず1階のグルメフロアで来場者を出迎えたのは、代々木上原駅目の前にあるビストロ「36.5°キッチン」と、ホームメイド焼き菓子の販売店「boom boom oven」。
「36.5°キッチン」がこの日提供していたのは、「北海道産コンブとフルーツトマトとのリゾット」。生クリームをたっぷりと使ったクリーミーな味わいで、来場者の食欲を満たしてくれました。
「boom boom oven」は、昨年の2月までOPRCTの目の前にあった「CAFE 8.8 YOYOGIUEHARA」の店主が、個人で営んでいるホームメイド焼菓子の卸販売店。今回はACT LOCALLYが同店のオーナーにお願いをし、特別に復活販売を実現させてもらったのがこのチャイラテ。こだわりの配合で作った濃厚な味わいは、口に入れた途端幸せを感じるような甘味があり、中にはこちらのチャイラテ目当てで来場されるお客様も多数いらっしゃったようで、午後過ぎには早くも完売に。
1階から2階の催事物フロアへ上がると、そこには思わず目を引く器やレアモノの中古レコード、鮮やかな生花や花束がズラリ。見て回るだけで心がおどるような、特別な催しにふさわしいラインナップです。
2階の一角でレストランと器ギャラリーの複合ショップ、「AELU」が展示販売していたのは、全国各地の作家たちによる上質な器。器そのものだけでなく、食を含めたトータルの提案を行う、同ショップらしい品揃えで見惚れてしまう来場者の姿も見受けられました。
そしてAELUのお隣には、なにやら段ボール箱に詰められたレコードを漁る人びとの姿が。
実はこれ、西原商店街にあるレコードショップ「ELLA RECORDS」がこの日開催した、言わば「イベント内イベント」。1000円でオリジナルトートバッグを購入すると、その中に中古のレコード5枚を詰められるという、超大盤振る舞いな企画を行っていたのです。
筆者もこちらのミニイベントを体験。
すると、なかなかお目にかかれないようなレアな1枚を発見。1000円のクオリティとは思えないラインナップで、大満足の買い物となりました。
そして2階の反対サイドに目を向ければ、そこには元気をもらえるような花々がたくさん。
これらの花や花器は、代々木八幡にお店を構える「浪漫花店」による展示。
1本単位で持ち帰ることができるため、ブースに立っているSHOKEIさん、SHOEIさんと話をしながら、可愛らしい花を購入されている来場者も数多く目にしました。
続いては3階のイベントスペースフロアです。
こちらのスペースでは、ビカクシダの展示企画や着生板の制作活動を行うアトリエ「IMAMA」の宮原隆作さんが、来場者に対して出張ワークショップを開催。
着生板の制作からその育成方法まで、ワークショップ中は宮原さんの元気な声によって明るいムードに包まれていました。
また、同スペースの一角では完成品の展示・販売も実施。来場者たちはその造形の美しさに目を見張ったり、ディテールのクオリティに声を漏らしたりと、まさに体験型のイベントスペースフロアとしての様相を呈していました。
さて、お次が催事スペースとしては最後の階。4階のアートギャラリーフロアです。
こちらでは新進気鋭の画家でありイラストレーター・若村大樹さんの個展『なにか』を開催。テクスチャーにこだわったという大柄の布地に、自らのイラストをプリント。
その作品を透かして見ると、背景に新宿のビル群がのぞく大胆な展示方法で、訪れる来場者たちの関心を集めていました。
そのほか、セルフパブリッシングの漫画本や、イラスト単品での展示・販売も実施。
暖かみのある色使いとやさしいタッチで、眺めているとじんわり心が温かくなるような作品たち。このフロアに立っていることで、若村さんの世界観を少しだけ肌で感じられたような気がしました。
以上、ACT LOCALLY主催の「代々木上原デパートメント」のレポートでした。
今回のイベントは筆者自身も、おいしいリゾットを食べたり、チャイを飲んだり、レコードを買ったりと大満足。きっと、来場された方々も同じ気持ちだったはず。早くも第2弾が楽しみです!
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