-こちらのお店は現在閉店しております-
コスモス通りって、知ってる?
みなさま、コスモス通りってご存知ですか? ご存知ですよね。そう、東大裏から大山に抜けるあの道です。実は筆者も4年くらい前までこの通り近くに住んでおり、松濤の会社まで歩いて毎日通っていた頃がありました。Wikiってみたところ、正確には昔、航空研究所があったことから航研(こうけん)通りというらしいです。「東大の駒場キャンパスがある道!」とか、「フレッシュネスバーガーの一号店がある道!」とか、「ラーメン屋の千里眼がある道!」とか、「下北沢駅が地上にあった時代にいつも踏切で大渋滞になってた道!(だいたいタクシーの運転手さんが言う)」とか、だいたいそう言えば都内では通じるコスモス通りです。
オトナ女子が集う「eyeRONIM」
大都会の真ん中でありながら、観光地ではない、この閑静な通りに知る人ぞ知る人気セレクトショップがあります。店名は「eyeRONIM(アイロニム)」。NYのファッションスクールを卒業し、セレクトショップや大手アパレルでバイヤー経験を積んだオーナーの片山みのりさんが営まれているお店です。トレンド感のある素敵なアイテムが買いやすい価格で手に入るので、ついついトータルコーディネートで買い揃えてしまう、友達にはちょっと秘密にしておきたい場所です。
2011年のオープンから丸8年。日当たりの良いこじんまりとした空間にならぶお洒落な服をめがけて訪れるお客さんが後を絶たないeyeRONIM。筆者も久しぶりに訪れたのですが、土曜の朝の取材中、常連さんが次から次へとやってきて、「なんかいいのない?」「これカワイイ!!」「こないだ買った服に合いそう〜」とみんなが買い物を楽しみ、笑顔で帰っていくのに驚きました。DJや美容師、料理家さんと、常連さんの職種もなんだかクリエイティブです。
みのりさんの魅力は、すべてのお客さんのパーソナルスタイリストのように、それぞれの好みを把握した上で、より素敵に見える服を提案してくれるところ。
見ていて暖かい気持ちになるのは、みのりさんの接客がとても自然で嘘がないから。お客さんが「今度NYに行くんだ〜」と言ったら「そうなの!?いい店教えるよ〜」なんて会話や恋愛トークまで、ゆったりとみのりさんとの会話を楽しんでいるお客さんばかりでした。
お客さんの個性に合った服を提案したい
スマホでポチッと買い物ができる時代にあって、あえて通販はせずに、対面販売を大切にしているとみのりさんは言います。
片山:とか言いながら、撮影してブログにUPしてって行為がめんどくさいだけなんですけど(笑)。今はセレクトショップでも大量生産の服ばかりだし、みんな同じ服を着ていますよね。私は人とかぶらない、オリジナルなものが好きだから、毎月買い付けに行って新しいものを仕入れて、お客さんがいつ来ても楽しんでもらえるようなお店づくりを目指してやっています。トータルコーディネートをしてあげたいと思っているので、この服ならこの靴、このバッグと、いつもコーディネートを想定して買い付けています。
確かに!!カットソーを試着したらぴったりのロングスカートがあったり、いい感じのパンプスやピアスもスッと提案してくれるから、一気に自分のおしゃれ度がアップしたような感じがする!ちゃんとみのりさんがトータルコーディネートを意識して買い付けているからなのですね。現地でバイイングするときには常連さんの顔を浮かべるという嬉しいお言葉も。
片山:会社員としてバイヤーをしていた時代は、自分がいいなと思って仕入れたものをどんな人が買って着てくれているのかが見えなかった。すべてデータ上でしか見えなかったけど、やっぱりどんな人が着てくれるのかが想像できた方が楽しいし、これあのお客さんに似合いそうだなとか、来て欲しいなって思う気持ちを大切にしたいんです。人それぞれ似合うものは違うし、体型や雰囲気で同じ服も全然違って見える。だからこそお店に来てもらって、似合うものを一緒に見つけていくというのは販売員の役割だと思っています。
ファッションの知識を詰め込んだNY時代
eyeRONIMの由来は、みのりさんの名前から。Minoriを逆さまにして、“みのりの目でセレクトしたもの”という意味合いのeyeを付けたのだそう。そんなみのりさんのバイイングセンスはいったいいつから、どこで養われたのでしょうか?
片山:実はもともとそこまでファッションが大好き!ってわけではなかったんです。高校を卒業してから働いたアパレルにはファッションオタクがいっぱいいて、逆に引いたというか(笑)。人生にはファッションより大切なことがたくさんあるぞ!と。それで、旅行が好きだったこともあって、アメリカの大学にトラベルビジネスを勉強しに行くことにしたんです。ところがトラベル課がちょうどなくなったタイミングで、ファッションビジネスを専攻することに。どっちにしろビジネスは学べると上手いこと言われて(笑)。その頃インターンで働いたMINKというセレクトショップでの経験は大きく影響していますね。MINKのオーナーはデザイナーだったのですが、彼女のライフスタイルが本当に素敵で、私もいつかこんな暮らしがしたい!と夢見ていました。その後、ファッション工科大学に進んだのも、パターンを勉強して彼女を支えたい気持ちがあったからです。
片山:FIT(ファッション工科大学)ではファッションビジネスとパターンを学んだこともあって、お店ではリメイクサービスもしているんです。お店で買ってくれた服なら一回だけ、サイズを変えたり、首元をカットしたりということをやっています。ハサミを入れてカスタマイズすることで、服の楽しみ方をもっと広げてもらえたらいいなと思って。
MINKは当時マンハッタンのイーストビレッジとノリータにあったそうですが、今はブルックリンでも展開する人気のセレクトショップだそうです。
これからも、マイペースなセレクトショップです。
帰国後大手アパレルでバイヤーとして活躍していたみのりさんですが、独立を決意したのは出産がきっかけでした。
片山:9年前に息子が生まれて、海外を飛び回るバイヤー業は子どもが小さいうちは難しいなと思ったんです。でも、これまでのキャリアを捨てるのはもったいないし、会社をやめて自分のお店を持ったら自分のペースでやっていけるんじゃないかと。子育ても大変だったけど、えいや!と思い切りました。
散歩がてらにふらりと立ち寄ってもらえるようなお店を目指し、物件は閑静なエリアを探したそう。三宿や代々木八幡エリアをめぐるなかで、日当たりのいい今のお店の場所が一番フィーリングが合ったと言います。息子さんを連れて買い付けに行くこともあるというみのりさん。のんびりとマイペースに、服が好きなお客さんとのおしゃべりを楽しみながら、一日が過ぎていきます。今後の目標をたずねると。
片山:そうですね〜。またニューヨークにも住みたいし、服屋じゃなくて飲食店もやってみたいかな。
え!お店閉めちゃうんですか?
片山:いえいえ(笑)。今後のことは全然わからないけど、なんていうか、自由に生きてきたので、きっとこの先もふわりと好きなことをしてるんだろうなって思います。
「あ、ランチUber Eats頼みますけど、なんか食べます?」と優しく聞いてくれたみのりさん。ありがとうございます。好きです。お店に長居するうちに欲しくてたまらなくなったスカートとカットソーとTシャツを購入させていただき、キラキラと春を感じさせる土曜の午後の日差しのなか、コスモス通りを後にしたのでした。
eyeRONIMの春のイチオシアイテム!
最後に、みのりさんイチオシ!eyeRONIMこの春のおすすめアイテムをご紹介しますね!!
あ〜!早く重いコートを脱いでオシャレを楽しみたくなりますよね!
春のお出かけはコスモス通り散歩をぜひ楽しんでみてください。
グルメな名店もたくさんありますよ〜!
eyeRONIM (2023年2月28日閉店)
住所:東京都渋谷区上原3-26-7
電話: 03-6804-9620
営業時間:日・月・火・水・金(11:00-18:00)
土(11:00-21:00)
定休日:木
instagram
RELATED
関連記事