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「上原は365日中250日飲み歩きたくなる街」GMT 三浦由貴さん

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代々木上原のセレクトショップ バーニッシュ 立ち上げとバイヤーを務めた三浦さん

地元を愛する気持ちと、代々木上原のローカリズム

千葉から上京して、はじめての東京が代々木上原だったってことですよね?

まさにそうです。「ファイヤーキングカフェ」に行ったりして、さすが東京はお洒落だなぁって。ただその頃の代々木上原は飲食店が大半で、ここでアパレルのお店をやるのは、商売的には難しいんじゃないかって当初は思ってました。

それでも〈GMT〉へ移り、「バーニッシュ」の立ち上げを引き受けたのはどうしてですか?
代々木上原で生まれ育って、会社を立ち上げた〈GMT〉代表の横瀬が、いつかこの街で洋服屋をやることが夢なんだって話をきいて、共感した部分が大きかったですね。

お店が成功するかはわからないけど、その気持ちに乗った!と

千葉とか群馬とか、北関東に共通することかなと思うんですけど、地元意識がすごく強いんですよね。俺の地元!友達!仲間!みたいな。近いマインドが、代々木上原にもあるなと思ったんです。それが自分にとっても心地よいし、生まれ育った街をより楽しくしたいって気持ちが、すごくわかるんです。

いやぁ、いい話です
ちょっと真面目すぎます?

いえいえ、大丈夫です。それから何年間くらいバイヤーをやっていたのですか?
メインでやっていたのは5年くらいかな。そのうち2〜3年は成田の実家から通ってたんです。

そうだったんですか! かなり時間かかりますよね。
片道2時間半だから、往復5時間(笑)

遠いですね。日帰り旅行でも中々の距離です。

いやほんとに。終電も10時半とかですよ。帰れないことも多かったから、近所の方のお家に泊めてもらったりとか。お客さんとごはん行こうって言われたら喜んで行って、お金ないので泊めさせてくださいってことをやってました。昼休憩で銭湯の「大黒湯」にいって、働いてを繰り返して、1週間帰らないってこともざらにありましたね。

代々木上原のセレクトショップ バーニッシュ 立ち上げとバイヤーを務め、現在はGMT inc プレスの三浦さん
代々木上原のセレクトショップ バーニッシュ 立ち上げとバイヤーを務め、現在はGMT inc プレスの三浦さん

そこで代々木上原の方々とも急速に距離が縮まったというか、家が遠いことで、ご飯へ行ったり泊まらせてもらうための、いい口実にはなってますよね。

結果的にそうですね。そのときからお世話になっているご近所の方とは、一緒に軽井沢旅行にいったりもしてます。

軽井沢!もはや家族のようですね。

ほかにも、いちばん最初に面倒をみてくれたのが、大山町のほうで歯医者さんをやってる三浦さんご夫婦。いまもですけど、本当にお世話になってますね。お金がない時は連絡をして、ごはんをたべさせてもらって、同じ名字だし、息子みたいなものだから、って。

その関係性って、代々木上原の人たちが優しいのか、それとも三浦さんの、ごはんをもらうスキルが高いのか、どちらなんでしょう?

人にごはんをもらうスキルね(笑)それもあるかもしれないけど、やっぱり代々木上原の人たちが優しいですよ。街自体が、人の良さが前提で成り立っているというか、お店をやるにしても、オーナーの人柄がどうとか、シェフやスタッフの態度がわるかったりすると、すぐに評判が広まって誰も寄り付かなくなってしまいますから。都会なんだけど、下町っぽいですよね。

 

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