世界中のうまいビール。あたらしいビール。樽生で飲めます。
「あのお店の『アレ』」があるから、代々木上原に行きたい、暮らしたい!と思える名物をピンポイントでご紹介する連載企画第四弾。
第二回目で取材させていただいた「ファイヤーキングカフェ」北畠さんからのオススメで、今回は「THE GRUB 代々木上原」の「樽生ビール」をご紹介します。
まずは北畠さんからのコメントをどうぞ!
「駅から徒歩1分とアクセス良好なビアパブ「THE GRUB 代々木上原」は8種類の生ビールが飲める上にご飯も美味しく、さらに朝6時まで開いているのでここの営業が終わってからでも飲みに行ける貴重なお店です」ー ファイヤーキングカフェ マネージャー北畠さん
代々木上原駅の南口1を出てすぐ、飲食店が並ぶ駅前通りの2Fに「THE GRUB 代々木上原」はあります。スピーディーに歩くと駅から徒歩30秒くらいの近さです。
2Fへの階段をのぼり、赤い扉をくぐると…
板張りの床、木の椅子とテーブル、右手には駅前通りを見下ろす大きな窓と、左手にはカウンター。雰囲気のあるパブ空間が広がっています。
カウンター上や奥にはウイスキーやリキュール類もズラリ。
出迎えてくれたのは、「THE GRUB 代々木上原」店長の内野哲也さん。ファイヤーキングカフェのことをお伝えすると、「昼と夜のスタッフの方、どちらとも良くしていただいています!」とのこと。上原は飲食店同士の仲が良く、「THE GRUB 代々木上原」は朝6時まであいていることから、同業者が各々の営業後に自然と集うことも多いそう。
8種類の樽生ビールと、50種類以上のボトルビールが飲める!
ーここでは、どのようなビールを飲めるのでしょうか?
「樽からサーバーで提供する生ビール8種類と、ボトルビールを約50種類ご用意しています。樽生は世界の国々で人気のギネスやヒューガルデン、ハイネケンなど定番のものを固定で4種類、あとは普段お目にかかれないような、海外で人気が高く日本に馴染みのないビールや新しく作られたものを1樽限定で仕入れて、ゲストタップという形で4種類お出ししています」
ー1樽限定となると、ゲストタップはどのくらいのペースで入れ替わっていくのでしょうか?
「人気のものだと、1つの樽が1〜2日、長くても1週間くらいでなくなりますね。平均して3~4日に1つのペースで入れ替わっています」
>>最新の開栓情報は「THE GRUB 代々木上原」のInstagramをチェック!
ー週に1回くらいのペースで来ても、毎回新しい生ビールが飲めるということですね
「そうですね。代々木上原は土地柄的にも、地元のお客さんが多いので。1週間に1~2回来ていただけるような常連さんにも、常に新しい種類のビールを楽しんでもらえるようにと思っています」
ー毎回どのビールをゲストタップとして仕入れるか、選定する基準はありますか?
「日本初上陸や限定入荷はいち早く入れるようにしているのと、海外のお客さんも多いので、4種類のうち1種類は出来る限り日本のクラフトビールをつなぐようにしてます」
ーたとえば今だったらどのようなビールがありますか?
「季節感を感じるものだと、秋限定のパンプキンエール。アメリカ・ワシントンにある醸造所がつくっているお酒で、かぼちゃの風味にあわせてシナモンやナツメグなどスパイスを漬け込んでます。日本に馴染みの西洋かぼちゃと異なり、パンプキン自体には強い甘味や風味はありません。こちらのビールは『スパイス味の中にかぼちゃ風味』と連想して頂けたらと思います。ですので正直、すごくおいしい!とハマる人と、苦手なひと、好みが分かれるビールです」
ーみんなでワイワイ飲み比べると楽しそうです。
「(黒板の)上から2番目に書いてるレモングラスゴーゼはドイツの伝統的なゴーゼスタイルといわれるもので、原料としては大量の塩とコリアンダーを混ぜて、発酵に乳酸菌の力を借りたものです。このビールはレモングラスの酸味とほのかな塩味で非常に飲みやすいです。珍しいビアスタイルなので、いわゆる日本のドラフトビールと比べると違いがハッキリしていて面白いですよ」
「3番目のザ・ロストアビーは日本初上陸のビールで、農民が夏の農作業時に飲む為に農閑期(冬季)に仕込んでいた、とされるセゾンスタイルといわれるビール。セゾン=季節という意。最近はファームハウスエールという言い方もあります。このビールは各ビアバーさんでも絶賛です」
ボトルビール・缶ビールは併せて50種類以上と豊富なラインナップ。ラベルデザインで選ぶも良し、店員さんに説明をきいてみるも良し、です。メニュー内に全ビールの解説もあるのでそちらも参照できます。
缶のビールは樽に比べて小ロットで製造できるため、海外のインディペンデントなブルワリーのビールがいち早く飲めるのも特徴。
さらに内野さんがおすすめしてくれたのは、配送方法にこだわった、日本の新しいクラフトビールブランド「J-CRAFT」。日本の各ブルワリーがJ-CRAFT用にオリジナルにビールを作り工場からお店までビールを届ける際、特殊な保冷バッグを使い10℃以下でチルド配送。「ブルワリーとほぼ同じ状態」のビールを飲めるという「酵母が生きている新ビール」。
<ビールの他にも!ここがすごいぞ「 THE GRUB代々木上原」>
ビールの専門家ではなく、パブのスタッフ
ここまでビールについて聞いてきましたが、内野さんの説明は「ビールに詳しいです!ドヤ!」みたいな感じが一切なく、おもしろそー!飲んでみたい!と思わせるようなわかりやすいものでした。そのことをお伝えすると、
「今はクラフトビールを提供するお店も多く、僕も勉強していますが、お客さんから逆に教えていただくことも多いんです。僕たちはビールの専門家というよりも、パブのスタッフとしてこの場にいるので、お客さんには自由に楽しんでもらえるのが一番なんです」と話してくれました。
バー、ビアパブ、スポーツバー、どれも正解。色んな使い方ができるのが、パブのいいところ
店内には大小2つのモニターがあり、サッカー、野球やテニス、ラグビーなど世界中のさまざまなスポーツの中継番組が流れます。ワールドカップなどの大きな試合がある日は、店内では立ち見のお客さんが出ることも。
パブの特徴を、内野さんはこう語ります。「日本ではこのようなパブスタイルが定着しきっていないので、スポーツバーですか?とか、バーですか?などと色々聞かれますが、全部正解なんです。利用する人によっていろんな使い方がある場こそが”パブ”だと個人的には思っています」。
Free Wifiも完備。夕方からビールを飲みながらここで仕事をするのもいいでしょう。
※17:00〜19:00はハッピアワーで8種類のビールがすべて200円OFFです
窓側の席はひとりで黄昏れるのも、数人でワイワイ楽しむのもおすすめ。日が落ちるとまたグッと雰囲気が増します。カウンター席も含め、最近は女性の方、お一人の方も増えているそう。
お酒がメインのパブですが「THE GRUB 代々木上原」はフードメニューも充実。長野県駒ヶ根市にある「北原農園」と提携し、四季を通じて産地直送野菜をふんだんに使ったメニューを楽しむことができます。
自家製のマヨネーズと冷製のバーニャカウダで味わう「季節の野菜盛り合わせ」。今の時期はカブがおいしいです。
築地で仕入れたその日の鮮魚(鯛やスズキ、ヒラメやタラなどの白身魚)をお店でさばいて揚げるフィッシュアンドチップスはリピーター続出の名物。極まれに、金目鯛(!)が使われる太っ腹な日もあるのだとか。
夜中、チェーン店しか開いてないような時間でも、早朝4:30までフードのオーダーができることもあり、過去には「もうお酒はいらないけど、お腹がすいた」からと明け方の時間にパスタだけを食べにこられるお客さんもいたそう。
※THE GRUB 代々木上原では樽生4種込飲み放題と食事が付いたお得なパーティープランもあるとのこと。20名様以上だと貸切も可能。詳しくはコチラ
朝6時までという営業時間、チャージをとらないこと、ビールの種類がたくさんあること、ビール以外のお酒も豊富にあること、駅からものすごく近いこと、すべてが「気軽に利用してもらう」ため。ちょっと時間があいたけどどこ行こうかな〜、というときや、もうこんな時間だけどどこも開いてないよな〜なんてときも、駅前2Fの「THE GRUB 代々木上原」をぜひ訪れてみてください。
THE GRUB 代々木上原
【住所】東京都渋谷区上原1-32-15 第二小林ビル 2F
【営業時間】火~土 / 17:00~朝6:00 日・月 /17:00~朝2:00
【定休日】なし
【TEL】 03-6804-8714
【関連リンク】facebook / Twitter / Instagram
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