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「新しいランドリースタイルのかたちを提案したい」 Baluko Laundry Placeにかけた想いとは?

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大山通りの交差点から航研通り(通称=コスモス通り)を入り、左手に見えるこちらの看板。見覚えはありますか?

ここ数年拡張工事が続いているこの通りですが、「おしゃれなカフェができてる〜!」と近づいてみるとなんとクリーニング屋さんとコインランドリーとカフェが併設しているではありませんか!その名も「Baluko Laundry Place(バルコランドリープレイス)」。

最近おしゃれなコインランドリーが全国各地で増えているというニュースを見ていたのですが、実際に訪れるのははじめてなのでワクワク。

上層階はマンション。以前はローソンが入っていたそうです。

広々とした店内にはずらりとランドリーマシンが並びます。

店内に足を踏み入れると、左手にクリーニングカウンターがあります。右手にはずらりとランドリーマシンが並び、中で洗濯物がくるくると回っています。一番奥のカフェカウンターで購入したパンやコーヒーを店内のテーブル席でいただけます。取材まで少し時間があったので、カフェで雰囲気を味わうことに。

カフェの利用だけでもOKとあって、店外からテイクアウト注文出来るカウンターも。

美味しそうなパンやスイーツがずらり。こちらは恵比寿のCROSSROAD BAKERYさんとのコラボショップです。

コーヒーだけでなくお酒も!仕事帰りに一杯やりたいですね。

ランドリーマシンをイメージしたランドリーロールはバルコ限定商品(180円)。小腹が空いた時にちょうどいい手のひらサイズ。コクのある本格派コーヒーもリーズナブル(350円〜)。

ランドリーマシンをイメージしたという「ランドリーロール」の可愛さに胸を打たれ、コーヒーとともにいただきました。シナモンが香るほどよい甘さのデニッシュとコーヒーが日々の疲れを癒してくれます。

店内には若い学生から小さな子ども連れのお母さんまで、年代はさまざま。コインランドリーに入れた洗濯物が乾燥するまで、読書をしたり、勉強をしたり、子どもとおしゃべりをしたり。1時間程度の待ち時間を快適に、有意義に過ごすことができるなんて、コインランドリーの進化に目を見張ります。

ランドリーサービス&カルチャーをもっと日本に普及したい

株式会社OKULAB代表の永松修平さん。長年メーカーで業務用の洗濯機開発をされていました。

取材に応じてくださったのは代表の永松さん。クリーニングやコインランドリーといった洗濯サービスを新たな価値観で提供する会社(OKULAB)を2016年に立ち上げ、今年で5年目を迎えます。

「もともと僕は洗濯機メーカーに勤めていて、コインランドリーなど業務用の洗濯機の開発を行っていました。ライフスタイルが移り変わっていく中で、日本でももっと海外のようにランドリーサービスの利用者が増えていくのではないかと思い、入社10年目の頃に共同パートナーと共にOKULABを立ち上げたんです」

OKULABは現在、全国各地で90店舗以上のコインランドリー店を展開しています。

「僕の自宅が渋谷の神山町で、オフィスは元代々木なんです。代々木上原は昔から好きな場所で、いい物件があればいいなとずっと探していました。丸の内で働いていた時代があったのですが、このエリアは個人商店も多く、クリエイターの方も多いですよね。オフィス街の丸ノ内にはないクリエイティブな雰囲気の良さがとても魅力でした。地元に根ざしたお店がつくりたかったので、この場所が空いたと不動産屋さんに連絡をいただき、即決しました」

以前はコンビニエンスストアだった1階のフロア全体を改装。店舗デザインは株式会社TANKに依頼。ロゴデザインも刷新しました。一見カフェのように見える店内はまるで地域のコミュニティスペースのような入りやすいカジュアル感が魅力です。

つい立ち寄りたくなる店舗デザインは株式会社TANKによるもの。

大切な衣類はクリーニングカウンターへ、日常の洗い物はセルフランドリーへ。ニーズに合わせた使い方ができるとあって、オープン間もなく地域住民の方々が利用してくれたといいます。また、洗濯物を集荷し、洗い、たたみ、お届けまでお任せできる「洗濯代行サービス」は忙しく働く都心ワーカーたちに大人気。確かに、家事の中で洗濯物が占める割合は少なくないので、洗濯代行サービスは今後もっとニーズが増えそうな予感です。

営業時間外はこちらのボックスへ。24時間受け付けてくれるのも嬉しい。

「今までお金を払って洗濯物を代行してもらうという文化が日本には根付いていませんでした。でも、今まで家族が負担していた介護なども外部に依頼するケースが増えてきましたよね。日本人の価値観も少しずつ変わってきています。精神的にも時間的にも負担が軽減されるのであれば、家事を外注することは決して悪いこと(サボること)ではないと僕は思うんです」

「Baluko Laundry Place」の魅力はたんにスタイリッシュなだけでなく、ランドリーの技術や使用する洗剤へのこだわりの深さにもあります。洗濯機を開発していた永松さん自らによる内部のレクチャーを受けると、ランドリーの奥深さに驚きます。衣類も靴も、洗い方一つで仕上がりの風合いや持ちが変わってきます。セルフランドリーで洗いあがったタオルを触らせてもらうと、そのふんわりとした仕上がりに愕然!

衣類に、人に、環境にやさしく洗う。オリジナル洗濯洗剤&柔軟剤「peu(ピウ)」。

「弊社の『スタンダードコース』では、オリジナル洗濯洗剤&柔軟剤「peu(ピウ)」を使用しているのですが、衣類にも身体にも優しい洗剤なので、アレルギー体質の方にも喜んでいただいています。洗濯用液体石鹸の『SOMALI(そまり)』を使用した『ナチュラルコース』も人気で、赤ちゃんの衣類などに使っていただいています。香りも洗い上がりの質感も、洗剤って本当にさまざまな種類があるので、こだわってみると新たな発見があって楽しいんですよ」

洗濯サービスを広めるだけでなく、洗濯という行為自体をもっと楽しんでもらいたい。そんな思いから、「Baluko Laundry Place」では洗濯業界を盛り上げるさまざまなイベントも開催。“洗濯王子”こと洗濯家の中村祐一さんらを迎えて洗濯の奥深さを語り合うトークイベントは大好評だったといいます。

今後は海外での展開も視野に入れているという永松さん。取材日当日はちょうど横浜市青葉区の新店舗オープンの日でもありました。ランドリー愛あふれるエネルギッシュな活躍ぶりに期待するとともに、「ぜひ我が家の近くにもお店をつくってください!」と懇願し、お店を後にしました。

みなさんもぜひ、ランドリーカルチャーの魅力を体感しに訪れてみてください。

Baluko Laundry Place

【住所】東京都渋谷区上原3-29-2
【営業時間】(セルフランドリー)24時間・年中無休 (カフェ・ランドリーアウト・クリーニング)9:00-20:00
【定休日】なし(年末年始・夏季休業あり)
【TEL】03-6407-8415
【WEB】HP / Instagram

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