-こちらのお店は現在閉店しております-
あのお店のアレがあるから、代々木上原に行きたい!暮らしたい、と思える名物をご紹介する連載企画第5弾。
今回は「THE GRUB 代々木上原」の内野さんからオススメをいただいた「Canned Crab Bar(カンド クラブ バー)」をご紹介します。
「カニとおいしいお酒をたのしめるバー、通称“カニカン”さんではお通しとしてけっこうなボリュームのズワイガニが出てくるんです。さらにハウスワインがグラス100円〜と、すごくリーズナブル。お酒の種類も豊富で、いつ訪れても賑わっている人気のお店です」ー THE GRUB 代々木上原 内野さん
代々木上原駅東口から徒歩1分、「按田餃子」の2軒隣に「Canned Crab Bar」はあります。
お店ができた経緯から、お通しがカニである理由など、店長の中村嘉治さんに話を伺いました。
日常のなかで、カニをたのしめるお店をつくりたい
ーなぜ、「カニ」を中心にしたBARをつくることになったのでしょうか?
「弊社(アズザクロウフライ)代表の小林が、とにかくカニが好きなんです。ところが、カニはいわゆる高級食材。普段食べる機会ってあまりないですよね。そこで「おいしいカニを、もっと日常的に食べれる店があってもいいじゃないか」という想いから、Canned Crab Barが生まれました」
ーなぜお通しからカニを?
「単純に、見た目として面白いことが一番ですね。お通しに関しては、収益性などは度外視です。一応はじめてのお客さんには、お通しはカニになりますがよろしいでしょうか?とききます。は、はぁ…と戸惑っている間に眼前にカニが置かれるわけですが、みなさん驚かれますね。これが本当にお通しですか?と。ちなみに甲殻類が苦手な方や、2軒目3軒目でお食事はもういい、という方にはカニ以外のお通しもあります」
会話を途切れさせないための洗練された切れ込み
カニには要所要所に切れ込みが入れてあり、ノーストレスで身を取り出すことができます。この切れ込みにも実はBARならではのホスピタリティが込められているそう。
「カニを食べると、手元の作業に集中しすぎて会話がなくなる、といいますよね。ここでは会話も楽しんでいただきたいので「カニ食べる=沈黙」現象ができるだけ起きないよう、切れ込みの箇所は研究・研鑽を重ね、1発で身が取り出せる箇所に入れています。切れ込みを入れる技術はこのお店で働く上での必須スキルですね。実生活では全く役に立たないですけどね(笑)」
お酒は100円〜。ラインナップも豊富。
ーカニやカニ料理とあうお酒はどのようなものにあるでしょうか?
「定番でいうと、白ワインですね。あとはハイボールなど、カニはわりと淡白な味なので、すっきり系のお酒があいます。他にもオリジナルカクテルや、カニと一緒にあわせるために作られたカニビールというのもあります」
ーカニをメインにしたBARは、全国でも珍しいものだと思いますが、なぜ代々木上原にオープンすることになったのでしょうか?
「ここは、いわゆる通常のBARと異なり、価格帯やコンセプトもはじめての挑戦でした。代表の小林も、お店をつくるにあたってお客さんの層をけっこう考えたらしいんですよ。価格はリーズナブルに楽しめるけれど、あまり賑やかすぎる空気感ではなく、BARとしてもしっかりとお酒を楽しめる空間を目指したときに、例えば学生さんやサラリーマンだけが集まるような場所ではなく、お住いの方々、お仕事されている方々の特徴を分析したところ、目指すお店をつくるには上原が最適だったそうなのです。価格を抑えても、BARとして成立するような空気感をつくることができる町なのだと思います」
<他にも、ここがすごいよ「Canned Crab Bar」!>
Canned Crab Bar (2022年10月31日閉店)
【住所】東京都渋谷区西原3-21-1
【電話】03-3466-2640
【営業時間】18:00-27:00
【URL】http://atcf.jp/cannedcrabbar/
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