多彩でディープなセレクトを誇る商店街のレコードショップ
Spotifyなどの新しいサービスの登場により時間や場所の制限なく音楽を楽しめるようになった現代において、専用のプレイヤーとスピーカーを要し、わずか数十分の長さしか記録出来ないアナログレコードが世界的に注目を集めています。ここ日本でもこの10年で10倍近くに売上も伸び、レコードショップ数も増加。実は東京は93店舗ものレコードショップがある、世界トップのレコードショップ天国でもあるんです。
代々木上原駅から徒歩10分弱の場所にも、そんなアナログレコードのショップとして人気を集めるお店があります。それが〈ELLA RECORDS 幡ヶ谷店〉です。この場所の店長でありレコードのセレクトも担当する池田章頌さんにお話を伺ってきました。
ー早速ですが、ELLA RECORDSさんって元々は世田谷の上町にあったんですよね?
一番最初はWEB通販が主体だったんです。それから2〜3年前くらいに、世田谷線の上町の方にオーナーの葛原繁喜が最初に立ち上げて、それから代々木上原の方に移転してきました。
ー代々木上原を移転先に選ばれた理由は何があったのでしょうか?
一番の理由は近くにある「Paddlers Coffee」との繋がりが大きいですね。もともとPaddlers Coffeeのオーナーの松島大介さんに「うちの近くにもレコードショップがあると嬉しい」って葛原が言われたことがきっかけみたいです。レコードショップが多い渋谷とかに移転する話もあったそうですが、そういうことであればある種レコードショップにとって未開の地でもあるこの場所でチャレンジしてみようということで。
上町店で使っていたデスクは幡ヶ谷店でも利用中
ーELLA RECORDSっていう名前はスペイン語のELLA(英語のsheにあたる)なんですかね?
これね、僕も昔社長に聞いたんですけど、「特に意味はない」と!笑
ーえ!?笑
僕は、レコード屋だからElla Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)あたりからとってきたのかなーと思ってたんですけど、全然関係なくただ響きだけみたいで。お客さんとか取材いただく時とかたまに聞かれるんですけどその度に「特に意味はない!」とお答えすることになってしまうんですが。
ーなるほど。でも逆にインパクトがあっていいですね。池田さんはいつからELLA RECORDSで働いていらっしゃるんですか?
WEB通販時代からいるので、4年前とかですね。最初はアルバイトとして入りまして。そのちょっと後に上町に出店したんですけど、僕はそのまま3年くらい通販の方を担当していました。異動になってこの店舗のスタッフになったのが今年の頭で、4〜5月あたりから店長として仕切らせてもらってます。
ーELLA RECORDSに入ろうと思われたきっかけはなんだったんですか?
僕もともとDJやってたんですよ。もともとっていうか今もやってるんですけど。その繋がりで今の上席の者に誘ってもらったんですよね。
ーDJやられてるんですね! どういうところで回してらっしゃるんですか?やっぱりアナログ使いなんですか?
「Aoyama Tunnel」とか「青山蜂」がメインですね。ハウスとかディスコをメインにかけています。アナログは買ってはいるんですけどほとんどデータ化して新譜と一緒にかけれるようにある程度調整して使うことが多いです。
ー普段聴いているのもハウスとかディスコですか?
いえ、普段はアンビエントとかワールドミュージックまでなんでも聴きますね。お店にいれば中古のものはたくさん聴く機会があるので、普段は新譜をメインに聴くことの方が多いです。
ーELLA RECORDSの商品も幅広いジャンルですよね。
本部の方で買い取ってきたものの中から僕がセレクトしているんですが、基本オールジャンルになるようにしていますね。SOULとRARE GROOVEは別の担当がいるんですけどそれ以外はほぼ僕が担当していますので。
ーInstagramを見ていると全然知らない作品もあったりして、よければこの後オススメ作品教えていただけたりしませんか?
もちろんです!
※この記事の最後にお聞きしてきたオススメ盤3選ありますのでお楽しみに!
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