-こちらのお店は現在閉店しております-
代々木上原のご近所・富ヶ谷エリアに、今年オープンしたばかりのソフトクリームショップ「micro craft Ice cream factory hete (マイクロ クラフト アイス クリーム ファクトリー ヘテ)」(以下、hete)。 срочный займ по паспорту онлайн
ミントグリーンの壁とソフトクリームランプが目印!時々、縁側で新鮮なオーガニック野菜が販売されていることも。
東京に美味しいアイスクリーム屋は数多くあれど、このお店のミルクソフトは、もはや革命級!一口食べた瞬間、”えーっと、ここは牧場か?”と思ってしまうくらい、そのフレッシュすぎる牛乳の味わいに驚かされるはず。
今回は、リピーター続出というのも納得の「hete」の美味しさの秘密とこだわりを伺ってきました。
富ヶ谷の住宅街にある、東京一小さなアイスクリーム製造所「hete」
商品開発担当・田中さん(左)と店長・梅原さん(右)
店内に入ると笑顔で出迎えてくれたのは、店長の梅原さんと商品開発担当の田中さん。
heteは、主にお二人で切り盛りされているそう。
元々は、東京・文京区でコーヒーがメインのカフェを営んでいた二人。昨年からのコロナ禍を通して、人と人との距離感や日常の様々な部分に変化が起きたことで、改めて”手作り”や”人の温かみの大切さ”をより感じたことがきっかけとなりheteのオープンに至ったといいます。
ちなみに店名の「hete」は、コロナ禍を”経て”からというところから付けられた名前なのだとか。
シェアハウスだった物件をリノベーションして店舗に。
”手作り”や”人の温もり”を大切にするheteならではのあたたかみのある内装は、親友の部屋に遊びに行った時のようなくつろぎ感を覚えます。店内の席数は4人分。店先のベンチや縁側も人気。
毎日手作りされるソフトクリーム、”作りたて”だからこの味わい
シンプルに言って、heteのソフトクリームは、とにかく美味しい。
冒頭でも述べた通り、フレッシュな牛乳の風味が一口目からストレートに感じられる。口当たりは、すごくシルキーで、舌の上ですっと溶ける。しっかりとした味わいがありながらも、後味はさっぱりとしているので、夏場や残暑の続くこの季節にも、すっきり、美味しくいただける。
結構アイスクリームフリークな筆者だけど、一口目でここまで惚れ込んだソフトクリームは、かつてないかも?
heteの定番「ミルクソフト」(税込300円)
「なんでこんなに美味しいんですか?」と率直に質問。
だって、こんな都会で、高原の牧場を彷彿とさせるようなミルク感のあるソフトクリームに出会ったのは初めてだったから。
「一言で言えば、一度に大量に作らず、毎日数回に分けてこまめに手作りしているからです。出来立てだから美味しい。味を作るノウハウも勿論ありますが、それ以上に作りたてである、ということに秘訣があるかと」と田中さん。
定番「ミルクソフト」(中央)と現在(〜9月半ばあたり)までのお店の一押しメニュー
なんでも、一般的にソフトクリームというのは、コーンやカップに絞り出される前の状態(材料を混ぜ合わせた生クリームのようなもの)で、ソフトクリームマシン(絞り出す機械)の中に貯蔵されている間、衛生管理の面から何度か加熱されるそう。ただ、ソフトクリームの主成分である牛乳は、加熱・冷却と、温度の上げ下げをする度に風味が落ちてしまうという一面があり、一度に大量に作ることは提供の利便性を高める一方でどうしても新鮮な美味しさを損なうことになるらしい。
クリームソーダー「ハレノヒ」(税込650円)
その名の通り”晴れの日”を表現したクリームソーダー。ライチ味のソーダーって新しい!ちなみにブルーの色は、天然の着色料によるもの。
そこで、heteでは、ソフトクリームの元を作り置きすることなく、営業時間中、数回に分けて店内厨房で作り、殺菌のための加熱を最低限に抑え、常に出来立てのものを提供できるようなスタイルを採用。加えて、ソフトクリームマシンも毎日洗浄を行う(これが結構な重労働!)ことで、お客様は、牛乳の風味を最大限に楽しめるソフトクリームを味わうことが可能に。
また、こまめに作ることは、その日の来客具合をみながら量を調整でき、昨今考えるべき”フードロス”の観点からも良い考え。
季節限定「ピーチソフト」(税込550円)
パフェ感覚で、果実とミルクソフトのコンビネーションが楽しめるメニューも。”フードロスをなくそう”という考えのもと、商品として販売されなかった規格外のフルーツを買い取り、使用。その為、産地はその時によって異なる。
「ミルクソフト」「ハレノヒ」「ピーチソフト(季節限定)」の他に、シェイクやアフォガードといったアレンジメニューも展開。
heteのソフトクリームは、言うならば、”プロフェッショナルな超ホームメイドスタイル”といったところだろうか?
愛がなければ決してできない、大切に手間をかけるスタンスに、アイスクリームファクトリーの二人の職人魂を感じずにはいられない。
heteのソフトクリームを架け橋に、地域・カルチャー・未来を繋ぎたい
ソフトクリームを購入する際、カウンターに並べられたグローサリー類にも目が留まる。いったいこれは何だろう?
ソフトクリームを堪能したら、セレクトのプロダクトやオリジナルグッズもチェックしておこう。
まず目に留まるのは、カウンターに並べられた素敵なグローサリー類。おしゃれな瓶詰のピクルスは、heteの社長さんの地元である愛媛県、内子町で作られたもので、「東京の人にも内子産の野菜を届けたい!どうしたら、美味しく、手軽に味わってもらえるだろう?」という考えから生み出された商品。共に並ぶ温州みかんジュースも愛媛発の品で、西予市赤浜町にある無茶茶園のもの。お土産にどうぞ。
heteの玄関先のポスターやスタッフのエプロンに付けられたバッヂのイラストも気になる。
お店の様々な場所に見受けられるイラストは、福岡・北九州のイラストレーター・オオガマメオさんによるもので、全作hete専用に描き下ろし。店内をジャックして個展を行ったことも。
バッヂは、このheteガチャポンでゲットして。
こちらは今夏の新作バージョンのステッカー。アイスクリームの山を登る、というストーリーが題材。手前のショートカットの女の子は、店長の梅原さんをイメージして描かれたキャラクターだそう!
すでに魅力たっぷりのheteだけど、どうしても最後に紹介したいのが、18歳未満限定のお得な「アイスチケット」。
「アイスチケット」(10枚綴り/ 税込2,250円)1へて、2へて、3へて……遊び心のある可愛い単位。
富ヶ谷の住宅地、という場所柄もあって、heteでは地域との関わりを大切に思っていると店長の梅原さんは言っていました。
それは、表立ったものだけでなく、接客対応のさりげない会話やお店が打ち出すムードにもよく現れていると思う。
この「アイスチケット」は、まさにその心配りが一つ、カタチとなって生まれた商品。
お店のファンには就学前の子供も多く、その親御さん達が、子供におつかいのような感覚でheteでアイスを買っておいで、といって出かけさせることもあるそう。その際に、現金を持たせるのは不安……といった声があり、このチケットが誕生。
年齢制限が、18歳未満というのも、地域で子供を見守るというあたたかな意識を感じ、なんだか愛おしい。heteで育った子供たちは、大人になってもこのお店のことをよく覚えているんだろうな。
コロナ禍で個々で過ごすことが増えた私たち。
そんな時代に生まれたアイスクリームファクトリーの新星・heteは、今、改めて人と人との繋がりや真摯に作られたもののぬくもりを尊く思うことを教えてくれた。
同店に足を運んだ際には、ソフトクリームを堪能しつつ、セレクト商品のチェックやスタッフさんとのコミュニケーションも楽しんでみてほしい。
ALL PHOTOS:SHUNYA SASAKI
micro craft Ice cream factory hete (2023年8月13日閉店)
【住所】東京都渋谷区富ヶ谷2-1-11
【営業時間】11:00〜20:00
【定休日】不定休、店舗のInstagramを要確認
【電話】070-1184-8474
【WEB】Instagram
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