30年以上つづく、まちの食堂「とんかつ 竹乃」
続いて、井之頭通りを渡り、上原仲通りにある「とんかつ 竹乃」へ。
「まちがいなく美味しい、地元のとんかつ屋さんです。小学生の頃からお父さんとお昼ごはんを食べにきていました。同級生の竹野くんの実家のお店で、彼も手伝ってると聞いて、今日は話も聞けたらいいなとおもって」
先にお話を聞かせてくれたのは、大将のお父さん。「とんかつ竹乃」は30年以上この場所で、お店を続けているそうです。
「最近は新しい人も増えていますが、常連さんがほとんどですね。この通りは、長くやってるお店が多いからね。この間は外人のお客さんが15年ぶりくらいにきてくれたのかな。同じ場所に同じ佇まいでお店が続いてることに感動してくれていたのは嬉しかったですけどね」
今井さんも、何度もお昼を食べてきてはいたものの、大将のお父さんとお話するのははじめて。ご自宅が「エンボカ東京」の近くだということもこのとき判明しました。
夜の営業がはじまる時間になると、同級生の竹野さんがやってきました。
今井:「久しぶりー!」
竹野:「久しぶりだね〜」
今井:「いつからここで働いてるの?」
竹野:「23歳くらいからかな。母親が体調をくずしたことがあって。それから主に夜の時間帯を手伝ってるよ。昼は別で内装の仕事してる」
今井:「少し込み入った話だけど、家族でお店やっててさ、ケンカする? うちはすっごいするんだけど(笑)」
竹野:「するする!うちも、ちょっとしたことでね。こないだもお客さんの前で大喧嘩しちゃった」
今井:「あ〜よかった、うちだけじゃないんだ」
竹野:「俺もうちだけかとおもってちょっと不安だった(笑) 生まれた頃からこの環境だから、外からみてどうなのかはわからないけど」
今井:「そうだよね〜。家族でやってると、それはあるよね。お客さんからすると、近所に美味しいとんかつ屋さんがあるのは有り難さしかないけどね」
竹野:「そう言ってもらえるのは、嬉しいね。自分はわからないけど、この雰囲気がいいって思ってくれる人もいるみたいだね。たまにドラマの撮影とかでも使ってもらってて、最近だと、ごめん何とかってドラマで…」
ー『ゴメン、愛してる』ですか?長瀬智也と吉岡里帆主演の
竹野:「あ、それです。カツ丼食べてたシーン」
ーおお〜
竹野:「あとはちょっと前ですけど、榮倉奈々さんとジャニーズの山、なんとかさんが共演してた…」
今井:「山ピー?」
竹野:「あ、山ピー!」
今井:「山まで出たらピーでるでしょ(笑)」
今井:「最近、上原でもあたらしいお店が増えてて、目新しさに疲れてしまっている人もいると思うから、家族や、友達、恋人、親しい人と安心して来れるのがここの良いところだと思います」
竹野:「おお、ありがとう」
今井:「うちもランチやってるから、ぜひ食べにきてね!」
ロースカツ定食1150円(ランチタイムは800円)。衣サクサク、お肉やわらか、日常の贅沢品。
メニューは、とんかつだけでなく、人が生きていくのに必要な定食が多数揃っております。今井さんのお気に入りはハンバーグ定食と豚しょうが焼き定食なのだとか。
営業時間は今後変更になる可能性もありますが、夜は23時までオープン(2017年11月現在)しており、近くで遅くまで働く方などにとても有り難い形態です。
とんかつ 竹乃
【住所】東京都渋谷区上原3-2-2
【営業時間】ランチ:11:30〜14:00 ディナー:17:00〜23:00
【定休日】月曜日
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