春真っ盛り! 桜の頃は一瞬でしたが、散歩をするとあちらこちらにチューリップや菜の花が咲いて、心が浮き立つ季節ですよね。自宅でもさまざまなお花を飾って楽しんでいる方も多いのではないでしょうか? быстрый займ на карту без отказов до 50000 рублей
今回は、駅前にあるチェーン店のフラワーショップとは一線を画す、オリエンタルテイストのコンセプチュアルな花屋さんをご紹介します。
代々木公園・代々木八幡駅から徒歩1分。路地を少し入ったマンションの3階にある「浪漫花店(ろまんはなてん )」は姉妹二人で営む小さな花屋さんです。
薄暗いマンションの階段を上がります。3階フロアの突き当たりにあるのが「浪漫花店」。
店内に足を踏み入れると飛び込んでくる色とりどりの花々。この日は3月下旬で、桜やアネモネ、バラなどカラフルな花がたくさん入荷されていました。店内奥には、オリエンタルな魅力にあふれた花器が並びます。
「浪漫花店」はSHOKEI(姉)さん、SHOEI(妹)さんの姉妹お二人で経営されています。お姉さんのSHOKEIさんはアートディレクターとして主にお花のセレクトやアレンジなどを手がけ、妹のSHOEIさんは店主として接客対応をされています。
実はこの「浪漫花店」、もともとお花のネット販売からスタートしていて、今年1月に初めてリアル店舗を開店されたとのこと。基本的には金曜日から火曜日まで営業しています。(不定休のため最新営業日はSNSをチェック!)
このネットで花を注文する2週間に一度の定期便「ウィークエンド浪漫BOX」サービスもとても素敵で、1500円(送料別)から花の種類はお任せでオーダーできるのですが、そのブーケのセンスが独特の世界観なんです。アートディレクターのSHOKEIさんの審美眼で選び抜かれた旬の花々は、自分では思いつかないような組み合わせのブーケで、部屋に飾ると雰囲気がグッと洗練されそう。
取材前にお店のHPに書かれている「OUR STORY」(下記)を読んで、どんな想いでブランドを立ち上げたのか、今回はじっくり伺うことにしました。
見た目だけのファッションの、その先を考える人が
これからもっと増えると思っている。
時代遅れの言い方かもしれないが、
もはや洋服だけでは自分は表現しきれない。何を感じた末にそこに行きついたかというのが、
ファッションの一部になるのではないかと感じる。例えば、自分がどんな時に花を買うか、どんな花を選ぶか、どんな人に贈るか。
花を通して現れるファッションもあるはずだ。これからは様々な事象やものに対して
そのようにファッションが体現化されるのだという予感がある。
それを通して見えるその人の価値観、生き様。
浪漫花店では、「花」を通して私たちのファッションを伝えていく。
ーまずは、ブランドを立ち上げた経緯を教えてください。
SHOKEI:もともと私がスタイリストのアシスタントの仕事をしていた時代があって、お花や花器などのリースや仕入れ作業を手伝ううちにお花の魅力にハマったことがきっかけです。実はその後、大学院に進学したくなってアシスタントを断念しました。生花店で働いていたこともありますが、しばらくはずっと空間デザインの仕事をしていて、ようやく、今までの自分をアウトプットする場として花を扱っていこうと思ったのが2020年。その時に妹を誘ったんです。
SHOEI:私は前職で国際航空貨物を扱う仕事をしていて、海外のものを輸出入していたので、花器などインポートの部分はサポートできることがあるかなと。
ーOUR STORYがとても素敵です。コンセプトはどのような想いがあったのでしょうか?
SHOKEI:たんにお花屋さんとして花を売るだけでなく、飾るとか贈るとか、そういう行為自体の価値を提言したいんです。自分がどういう時に部屋に花を飾りたいと思うか、どんな時にどんな人に花を贈りたいと思うのか。その根幹にあるものって、その人それぞれの価値観とか審美眼だと思うんですけど、その根幹を見つめられるような場にしたいという想いがあります。すごく抽象的なんですけど。もっと言えば、「私自身の審美眼を反映して生きていく」ということの表明というか、それがコンセプトでもあります。
ーオリエンタルテイストの花器を販売されていますが、これは中国のものなのですか?
SHOKEI:はい、中国から仕入れています。とはいえ、中国の文化を売っているわけではないので、いかにも中国っぽい絵柄は選ばないようにしています。日本のお家に馴染むような、モダンテイストがほどよくブレンドされているようなものを直感的にセレクトしています。
SHOEI:中国の花器は蓋が付いているタイプのものも多いので、花を活けずにそのままインテリアとしても楽しんでいただけます。
ーアジア系の雑貨は今トレンドでもありますが、自分の部屋に合わせるのは難しそうかも?と思ってしまいます。いつも白や透明のものを選びがちで……。
SHOKEI:ファッションと同じで、ニュートラルな色をベースに差し色をするような感覚で飾ってもらえたらと思います。
SHOEI:色味が多い花器は、どこかにインテリアと同じ色があれば馴染みやすいですね。グリーン系のカーテンだったとしたら、花器にもグリーンがあるもの、といった感じです。
SHOKEI:あとは、部屋の雰囲気に対して花器が奇抜かな?浮いているかな?と思っても、お花を活けると意外に調和するんです。花を活けるだけで途端に生命感が出るというか、なのでカラフルな花器もぜひトライしてみてもらえたら嬉しいです。
ーなるほど。ファッションを楽しむように花器を楽しむ。今までなかった考え方でした!毎回Instagramで投稿されているお花のアレンジもすごく素敵なのですが、配色などこだわっていることはありますか?
SHOKEI:色って隣合う色で見え方が変わるんですよね。赤の隣に黒を置いた時の赤の見え方、赤の隣に白を置いた時の赤の見え方、それぞれ違うんです。なので、隣合う花の色には気を遣いますね。あとは花の色が一番活きるような配色を心がけています。
ーこの場所を選んだ理由は?
SHOKEI:前から代々木上原や代々木公園〜代々木八幡あたりの雰囲気が好きだったんです。ここまで商業エリアと住宅エリアがバランスよくミックスされている街って稀有ですよね。お店のコンセプトとも通じるところもあって、シンパシーを感じていたんです。たまたまこの物件が見つかったので、緊急事態宣言の最中でしたが思い切りました。
SHOEI:ポップアップを表参道でやったことはあるのですが、やはり自分たちの店舗を持つと気持ちが違いますね。男性のお客様も多いのですが、HPに掲載している花器に惹かれて来てくださって、ついでに花も活けてみようという流れで購入されることも。場所柄かスタイリストなど業界の方も来てくださっています。
SHOKEI:それまで別の場所にアトリエはあったのですが、ネット通販だけだと花箱やHP、SNSでしか世界観を伝えることができないので、店舗を持つことで伝えられる情報が多くなって良かったと思っています。
ー今後の展望やこれから来てくださるお客様に伝えたいことはありますか?
SHOKEI:まだ始まったばかりなので手探りの状態ですし、コロナがどうなるかわからないのですが、本当は夜の時間帯に開店している花屋さんをやりたいんです。会社帰りや外で食事をした帰りにふらっと立ち寄ってもらいたくて。一日の終わりに、疲れていたり辛いことがあったりする時に、ふらっと花屋さんに来て花に癒されてほしい。もちろん嬉しいことがあった時にも。わざわざ来ないと来れない場所なので、自分だけの特別な場所というか、心の拠り所というか、「浪漫花店」がそういう場所になれたらいいなと思っています。
予算や好みの色だけを伝えてスタッフにお任せするのもいいけれど、花と向き合って、今自分がどんな色や香りを求めているのか、感情に身を任せて花を選んでみる。そんなささやかな行為を大事にすることって、とても豊かだと思う。「浪漫花店」で過ごす時間はきっと、今までとは違う価値観を与えてくれるはずです。ぜひ、足を運んでみてください。
浪漫花店(ろまんはなてん )
【住所】東京都渋谷区富ケ谷1-51-12 代々木公園ハウス303 (アトリエ)
東京都墨田区錦糸4-2-1(店舗)(2023年4月2日 OPEN)
【営業時間】水木金(12時~18時)、土日祝(10時~17時)
✳︎上記に加え、外仕事の状況につき不定休。最新営業日はInst
【TEL】080-5964-7451
【WEB】HP / Instagram
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